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いちじくさん (8e6snz7g)2022/8/9 23:31 (No.501393)削除>オベ閣下の提言は、「意地悪、嫌がらせ」と他の諸将には見えたかも知れませんが、ラインハルトとヤンの本質を突いていたと思いませんか?
そうですね。ラインハルトやヤンに限りなく、オーベルシュタインは人の本質を見抜くことに長けていたと思います。
これは個人的な考えなのですが、オベがヤンの本質を突くことができたのは彼もまたヤンのように確固たる理想や独自の思想を持っていたからだと思っています。(だから作中で真にヤンと対になっているキャラクターはオベだと私は解釈してます)
>オベ閣下は、専制君主制がずっとうまく機能するとは思っていなかったと思うのです。名君ばかりじゃありませんから、長くても数代経てば、ローエングラム王朝も修繕が必要になって来る。
そうですよね。実際ゴールデンバウム朝というこれ以上ない教科書が彼の周りにはありました。
……オベ贔屓が行き過ぎた考えなのですが、実はヴェスターラント見逃しの延長線上には(フミラ様が語られたこと以外に)この展望があったのではないでしょうか。
ブラウンシュバイク公の核攻撃を宣伝することにより人々の中に「一人の勝手な考えでこんなに残酷な行為が成されるなんて、沢山の人々が巻き込まれるなんて」という下地を作って、いずれラインハルトによる見殺しが明るみになった時に「命の取捨選択が一人に任せられるような社会では駄目だ」と決起し新しい社会を築くようにあえて血の染みを残させた……流石に考えすぎですかね?
>いずれは人格高潔な「皇帝一人」「選ばれた重臣数人」の個人能力に頼るのではなく、「普通の人間」達が知恵を出し合って国を治めた方がマシ、と言う時代が来る。
それはラインハルトもしていた発想ですよね。いずれは一人の天才に頼る世の中ではなく、多くの「普通の人間」達が協力し合って国を治める世の中に変える必要がある。
ルドルフと違い民主主義の水を知らないのにこの考えができるラインハルトはやはり当代の覇者にふさわしい人物です。
>そんなことまで見据えた上で、オベ閣下は盤上の駒をどう動かすのがいいか、考えていたような気がしてならないのです。
「宇宙で最も全知に近い」と記された人でもありますからそれは当然あると思います。断言は出来ませんが。
その器に秘めているものの大きさ、その形をぼんやりと推し量ることは出来れど他者がそれを正確に把握することはできない、全ては本人にしか分からない、という点がオーベルシュタインの大きな魅力ですよね。
私のオーベルシュタインの好きなところは、積極的に人を招くようなことはしないが、向こうが己の懐に入ってきた場合は何だかんだ面倒を見る点です。犬しかりフェルナーしかり。
でも彼らがもし自分の懐を出ようとした場合は引き留めず好きにさせてやる所(もう好きにさせてやるように、という遺言から)もとても好きです。人によっては無責任で冷たい姿勢に映るかもしれないが、違った人から見れば自主性を尊重する暖かい姿勢にも映るかもしれない。
言動から見れば白黒をキッパリ付けているのに、本質的な所では白黒どちらにも映る灰色なのがとてもオベらしくて愛しいです。